気温がぐっと下がる季節、ちゃぽんと湯舟に浸かって冷えた体をじんわり温めたくなりますよね。「てぬぐいといえば銭湯、銭湯といえばてぬぐい」──そんな王道のイメージがありますが、実際にどう使えばいいのか迷うことも多いはず。今回のコラムでは、銭湯での時間をより楽しくする、てぬぐいの使い方をお届けします。
てぬぐいの使い方|洗う・拭く・チルする
銭湯に着いたら、まずは体を洗いましょう。湯舟に入る前に体を清潔にしておくのがマナー。使い込んだてぬぐいで石けんを泡立て、やさしく洗えば、ほどよい肌ざわりで汚れを落としてくれます。
頭にてぬぐいをのせるのは、銭湯の定番スタイル。お湯に浸さないよう置き場代わりにもなりますが、冷やしたてぬぐいを頭にのせておくと、“のぼせ防止”にもなるそうです。

サウナに入るときも、てぬぐいの出番。体の水滴をさっと拭いてから、頭にかぶればサウナハット代わりに。熱から頭皮や髪を守ってくれる心強い存在です。鼻の前で軽く結ぶと、視界が狭まりサウナに集中できます。
チルタイムには、ととのいスペースの椅子に、てぬぐいをかけて座ると衛生的で安心。
脱衣所に戻るときは、固く絞ったてぬぐいで体や髪を拭いてから自分のロッカーに戻ります。
湯上がりに頭に巻けば、ヘアバンド代わりになって風通しも◎。湯舟では、髪が浸からないようにまとめておくのにも重宝します。
てぬぐいはミニマルで乾きやすい
銭湯に行くときは、しっかり準備して行く日もあれば、ふらっと立ち寄る日もあります。
てぬぐいの魅力は、なんといっても荷物がかさばらず、乾きやすいこと。ハンドタオルと同じ大きさでも、軽くて畳むとコンパクトにまとまります。平織りの薄手素材で、切りっぱなしの端がすぐに乾くのもポイント。高温多湿の日本に合うよう工夫された形で、銭湯帰り寄り道している間に乾いているなんてことも。
デザインでフロアの注目を集めよう
豊富なデザインがてぬぐいの魅力のうちの一つ。銭湯オリジナルの柄や、柚子湯やハッカ湯などの銭湯イベントに合わせた柄など、テーマや季節に合わせて柄を選ぶと、フロアで注目を集め、新しいコミュニケーションが生まれる……なんてことも?
銭湯でのてぬぐいデビュー、その前に……
かまわぬのてぬぐいは、「注染(ちゅうせん)」と呼ばれる伝統的な染色技法で染めています。はじめのうちは、色落ちがありますのでご注意を。銭湯デビューには、何度か洗ってなじませたてぬぐいがおすすめ。⇒参照:てぬぐいの洗い方

銭湯とてぬぐい、いかがでしたか。お気に入りの一枚と一緒に、銭湯めぐりを楽しんでみてください。次回更新は、12月5日(金)予定です。お楽しみに。
改良湯(かいりょうゆ)|恵比寿
住所:渋谷区東2-19-9
営業時間:日曜日〜金曜日・祝日12:00〜23:30
*土曜定休
*最終入場は閉店30分前まで
公式サイト:https://kairyou-yu.com
公式Instagram:@kairyouyu
1916年創業。2026年に110周年を迎える、恵比寿で長く愛される老舗の銭湯。伝統を守りつつも進化を続け、2018年にリニューアルオープン。外観には、滝登りのようにクジラが泳ぐアートワークが描かれ、訪れる人を迎えている。
改良湯のロゴ入りオリジナルてぬぐいは、改良湯の店頭および公式サイトで販売中。
改良湯てぬぐい 1,430円 (税込) 詳細はこちら(外部サイトへ移動します)










